HOW TO

こちらでは素人知識ではありますが管理人流ガンプラ撮影方法をご紹介します。
カメラ専門用語、知識など正確でない部分もあると思いますがご容赦ください。


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ご承知のとおりネットモデラーにとって作品を伝えるほぼ唯一の手段が写真である以上、写真撮影は工作や塗装にも匹敵するウェイトを占めるものではないでしょうか。
せっかくハイレベルな作品でも背景が雑然としていたり、明るさやピントなどの不具合によって本来の良さを伝えられないことがあり、またその逆もあると思います。
まず特殊な装置を使わずにより良い画像を得られる方法を考えてみたいと思います。
ちなみに管理人はほぼこの方法で撮影し、「Photoshop」を使用して余白のカット、画像サイズの調整など行いますが、明るさ、色合いの調整などは基本的にもとの画質を落す原因と考えるのでなるべく撮影時の調整で行っています。
このコーナーで紹介する画像は比較の為全て余白、サイズ調整以外行っていません。
’04/5月から使用中のデジカメ「Canon PowerShot A75」。
同社「IXY」シリーズよりコンパクトさと軽量さで劣りますが多彩な撮影モードに加えてシャッタースピード、絞り、マニュアルフォーカスなどマニュアルでの撮影機能が充実しています。
画素数は320万ですがWebではあまり重い画像もアップ出来ないので十分かと思います。

マニュアルモードですがシャッタースピードは動きの速いものの撮影で主に使用するのでガンプラではあまり使いませんが、絞りは遠近どの範囲までピントを合わせるか調整出来るので奥行きのあるポーズやMSの撮影に重宝します。
マニュアルフォーカスはその名の通り手動でピントを合わせられるので5cmまで寄れるマクロ撮影と合わせてピントの合いにくい被写体や構図での撮影、意図的にフォーカスを移動するなど活用できます。
この辺は後ほど画像を交えて説明したいと思います。

普段での使用ではそれなりの大きさと重さがありますが電源が単三型でコストが安いのと1.8型モニターで画像確認しやすいなどまずまずだと思います。
少し残念なのがAVケーブルをTVモニターにつないでの撮影時の画質がそんなに良くないのでせっかくのマニュアルフォーカスでの撮影でのピントが分かりづらいこと。
慣れてくればどこが一番ピントが合ってるか分かってくると思いますが私がガンプラ撮影の時は常にTVモニターに接続して撮影するのでもう少し頑張って欲しかったです。
こちらが私がいつも撮影している状態。
背景紙は凹凸加工がしてある厚手のもので大き目の文房具店、画材店などで手に入ると思います。
その他100円ショップなどでも手に入りやすい模造紙なども利用できます。
色合いは好みもありますが完成品の色合いと同系色はディテールがはっきり出ないので避けた方がいいと思います。
あまり鮮やかな色は完成品の色合いに影響が出ますし、PCモニターでの見やすさも考えて選びましょう。
この背景紙をシワが出ないように上に厚紙で補強をし折り目を付けずに背面から吊るしています。

光源は昼光色の蛍光灯でスタンドは全体を照らすものとカメラ方向から照らすもの2つを使用。
自然光、カメラ用ランプなどより良い光源もあると思いますが手に入りやすい機材、夜間の撮影など考えての選択です。

光を反射し被写体の影を減らすレフ版ですがこれは100円ショップで買ったガスコンロの下に敷くシート。
白紙、鏡、アルミホイルを巻いた紙なども利用できます。

このライティングで撮影はフラッシュをたかずに行うので手ブレを防ぐため3脚や支えになる台などを用意します。
撮影時と画像確認時は本体の液晶モニターでは確認しにくいのでAVケーブルでTVモニターに接続しそちらを見ながら撮影しています。
まずカメラまかせのオートでの撮影。
蛍光灯2灯+レフ版2枚でも若干暗めなのと標準では光源が太陽光に合わせてあるので光源によって色味に変化が出て下の調整した画像に比べると色が緑がかっています。

ガンプラのようなカメラを近づけての撮影ではマクロ(近接)モードを使用すると思いますがそれでも近づくとピンぼけしてしまう場合ピントが合う距離からズームで寄るとマクロの弱いカメラでもある程度アップの画像が撮れます。
ただ手ブレしやすくなりますので3脚などが不可欠です。
こちらはベストと思われるカメラセッティングで撮影したもの。
当然カメラの機種によってそれぞれだと思いますので参考程度に。
ホワイトバランスの光源設定ですが私のカメラだと昼光色用の「蛍光灯H」、その他蛍光灯用の「蛍光灯」がありますが昼光色使用なので「蛍光灯H」に設定。

撮影時の画像の明るさを調整する露出は+に1コマ。
希望より画像が暗い時は露出を上げ(+)、明るすぎるときは下げ(−)ます。

絞りはどのカメラでも調整できるわけではありませんが効果から言うと絞りを開くと(数値下げ)ピントがぼける範囲が増え、閉じると(数値上げ)広範囲にピントが合います。
この画像のように銃口と本体に奥行きのあるポーズの場合絞りを閉じると手前から奥までピントのあった画像が撮れます。
こちらは上と同じ基本設定で絞りを開いた状態。
ピントの合う範囲が狭くなって銃口がピンぼけしているのが分かるでしょうか。
こういった奥行きのある被写体の場合オートフォーカスでは手前の銃口部分にピントが合ってしまいがちですがマニュアルフォーカスで奥の本体にピントを合わせました。

マニュアルフォーカスの使えない機種もシャッター半押し状態で中心部分の距離にピントが合いそのままフレームを移動することで任意の位置にピントを合わせられたりするのでフレームの中心をずらしながら何度かシャッターを半押ししてピントを調整するといいでしょう。
こちらは上の状態からマニュアルフォーカスを使ってわざとピントを銃口に合わせたもの。
通常ではピンぼけ部分が多くて見にくい画像ですがCGで使用するときやジオラマなど背景とともに撮影するときの演出に使うことも出来そうです。