RX-78 GP02A PHYSALIS


画像をクリックすると大きい画面が見られます。ブラウザの機能で戻ってください。

最凶のガンダムGP02サイサリスです。
0083の主人公はコウ・ウラキですが存在感、人気ともにガトーにはかなわないでしょう。
アムロとシャアもそうですが未熟でわがままな主人公に冷静で渋いライバルという敵方を引き立てているのもガンダム作品の良い所ですね。
ガトーもその忠義を尽くす姿は非常に魅力的でした。
ファーストはホワイトベース隊VSザビ家の構図で勧善懲悪的なところもありますが、0083は独立を目指すスペースノイドの意思が感じられ一概に善悪を分けられない戦争の現実が描かれているところが深いですね。
やはり敵役のキャラやMSが魅力的だと作品が締まります。

<工作>
古い、デカイ。見るからに大変なキットでした。
設定身長よりだいぶデカイ気がしますがスタイル的にはとてもカッコよいのであまりいじらず、その太さと装備からくる可動範囲の狭さの解消を目指しました。
  • 頭部
    顔が面長に感じたので目と口の部分のパーツを後ハメにしつつ少し上に移動し角度もあごを突き出した角度に変更し、より小顔で目つきを悪くしました。
    また首パーツと当たる部分を削ってあごをより引いてうつむいた状態に出来るようにし、アンテナは鋭く削っています。
  • 胴体
    腰との接続部の隙間が広すぎるので腰部のポリキャップの取り付け位置を少し下げて隙間を狭くし、股関節ジョイントの後ろ側を削り込んで足をハの字に広げられるようにしました。

  • あの重いシールドを持てるようにとにかく筋力UP!
    肩の丸いパーツと上腕はGP01同様ボールジョイントになっていて抜けやすいので通常のポリキャップとプラ棒に交換。
    肩、ヒジ、手首ともに軸に瞬着を塗って関節を硬くしました。
    肩のアーマーは接続部に専用ポリキャップがむき出しですが、かなり特殊な形のためのとりあえず無塗装で関節色をポリに合わせることで目立たなくし、バインダーは青の部分や可動部など一部加工して後ハメにしています。

  • 足をハの字に大きく広げたポーズ(最近はカトキ立ちとも言われますが…)を取るために股関節軸の後ろ側をアーマー、フレームともに大きく削り落とし、可動範囲の狭い足首は足首との接続軸のボールジョイントを一度切り離し1cm弱外側に移動。そうすることで足首の外側への可動は狭くなりますが内側に大きく曲がるようになります。
    さらに足首回りの内側のアーマーの厚みを削り薄くして可動を広げています。
  • その他
    あまりに重いシールドはとても普通の可動指では支えられないので付属の握り手を加工し握った状態で接着固定にし、上下のバズーカを抑える部分は可動軸を瞬着で太らせ保持力を高めています。
    バズーカのドッキング部は片方がポリになっていますが接続部を細くするなどクリアランスを大きくした方がいいと思います。(私は完成後1発で塗装がはがれ加工し塗装し直すハメになりました。)

<塗装>
当初ホワイトの部分をガルグレーのグラデで暗めに仕上げるつもりでしたがブルー、レッドともに暗めでメリハリがないので途中からホワイトとサンドイエロー系を足しGUNDAM FIX調のホワイトにしてみました。(実物は写真より若干ベージュがかった感じです。)
肩のバインダー部のラインは好みでグレーにしています。
※今回から表記を簡略化しました。→はその順番でグラデーション塗装。〜系はMr.カラー純色ではなく混ぜて作った色を意味します。

  • ガルグレー+ブラック→ガルグレー→ガルグレー+ホワイト+ベージュ系の色

  • (胸、肩)ダークグレー系→ダークブルー系→ダークブルー系+ホワイト
    (バックパック)ダークグレー系→ブルー系+ブラック+ホワイト

  • ダークグレー系→ダークレッド系→キャラクターレッド
  • その他
    (黄色)オレンジイエロー系→キャラクターイエロー
    (バズーカ)ダークグレー系→グレー系→ライトグレー系
    (関節)グレー系→ライトグレー系
    (バーニア)内側:シルバー+ブラックにクリアーブルー、オレンジで焼け色塗装。外側:メタルブラック→スーパーシルバー+クリアブルー、レッド
  • 仕上げ
    白にはダークグレー、イエローはレッドブラウン、その他はブラック、それぞれエナメル塗料で墨入れ。
    デカールを貼った後つや消しコート
<あとがき>
特に大きな改造もなく可動範囲の拡大が主でしたが妙に時間がかかるのは構造の古さゆえでしょうか。
数箇所にポリキャップむき出しのところがあり可能なところはプラ板で囲ったりしましたが特殊な形状が多くその辺は古さを感じますが、GP01同様古くともディテールは非常によいキットだと思います。
しかしパッケージ写真など可動の狭さゆえのポーズの決まらなさがいまいちの印象になってる気がします。
非常にポーズの限られるMSですが足の可動範囲の拡大でだいぶ印象が変わったと思うのですがどうでしょう?
←しかしデカイ。頭頂高ではGP01と大差ないはずなのですが…
まぁイメージ的にはこんな感じですけど。



次へ

前へ