MSZ-006 ZETA GUNDAM


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MGゼータガンダムにMGゼータプラスのパーツを使って「今風のゼータを作る」がテーマ。
変形は塗装はがれが心配ですし、両形態で理想に近い形は到底作れなそうだったので今回は変形はオミットしました。
MS形態でもゼータプラスのパーツは古いゼータより保持力などしっかりしており、互換性も意外とあるので利用価値は大きいと思います。
カトキ氏の代表作センチネル風のスタイルを意識して小さい頭、長い足、がっちりした肩を主な改修ポイントとしました。
下記の中に出てくる比較用ゼータはギャラリー内にもある2年ほど前に作ったもので可動など若干の改修をしてある以外はノーマルです。


<工作>
●頭部
ゼータプラスのものにゼータの頭頂部のトサカを移植し、各部ゼータらしく見えるように調整。
首はゼータのもののほうが若干長いのでこちらを使用。
頭部背面にはプラ板、市販パーツでディテールアップを施しました。
●腕部
外装はゼータ、関節類はゼータプラスを使用。
下腕部はノーマルでは挟み込みで塗装しづらく形状も弱々しい感じなのでゼータプラスのポリキャップを使い、ヒジ関節もゼータプラスのものの上腕部に差し込む部分を切り取りゼータの上腕部に塗装後に接着する形に。
ゼータの上腕部にはポリキャップを仕込みゼータプラスの肩関節と接続、ゼータプラスの肩アーマー固定パーツを加工しゼータの肩アーマー内に仕込んだポリキャップと接続しています。
肩アーマー内のポリキャップは可動式なので肩アーマーも独立可動します。
ゼータの肩アーマーは前後で1.2mmプラ板2枚、左右1.2mmプラ板3枚挟んで幅増し、それに伴ってサイドのスラスターを市販パーツに、その下の可動式アーマーを幅広のゼータプラス用と交換しています。
また、上腕部はゼータプラスのヒジ関節の幅に合わせて1.2mm幅増ししてます。
手はHDMゼータガンダム用です。
●胴体
胴体は基本的にゼータプラスを使用。
腰アーマー周りの背面は接続軸の太さを合わせるだけで装着可、前面は股間部分をゼータのパーツに合わせて削り取りパテ埋めしてからプラ棒で装着、アーマーのポリキャップもそれに合わせて大きさを調整します。
股関節軸は変形の為に開くようになってますが、これを前方を開いて固定。足をハの字に広げられるようになります。
胸のダクト下のベロの形状ゼータとプラスは違うので削って成型。
ディテールアップとして胸の上面にゼータ付属のディテールアップパーツとプラ板でアンテナを付けてみました。
●脚部
つま先をゼータプラスから他はゼータを使用。
ゼータプラスのつま先に合わせてゼータののパーツを幅詰め底上げなど切った貼ったしています。
ももの部分で1.2mmプラ板4枚挟んで延長。
ヒザ裏のインテークが寂しいのでジャンクでフィンを追加、足首周りのスラスターも立体感がないのでくり抜いて外側は市販パーツ、内側はプラ板で作ったフィンを埋め込みました。
ふくらはぎのスラスターはノーマルは丸ノズルなんですがデザイン的にゼータには合わない気がしたので市販の角バーニアに交換。
●フライングアーマー類
フライングアーマーのウイングの部分は赤い縁取りのパーツを継ぎ目を消す部分以外接着せずに塗装とに広げて薄い羽根を挟み込み、黒いパーツのと接続はピンなどを切り欠いて後ハメ、一番大きいアーマーも塗装後に組み上げマスキングなしで塗装できるように加工しました。
中央のスタビライザーはスラスターの部分が合わせ目が消しづらくモールドもないのでくり抜き底を作りスジ彫り入りプラ板をはめ込む形にし、電源スイッチなどの露出が気になるので発光ギミックはオミットしました。
●シールド
赤い部分の厚みが気になったので接着面を削って幅詰め、接続パーツはジャンクから自作し部品を組替えることで腕の側面と正面に取り付け方法を変えられるようにしました。
それに伴ってシールド側の接続部も変更、空洞部分にはジャンクでメカパーツを埋め込むなどディテールアップ。
●武器類
ハイパーメガランチャーはセンサー部分を5mmプラ棒に置き換え、内部にサーベルのランナーを切ったものを差し込んでレンズとしました。
ビームライフル、ハイパーメガランチャーともに動力パイプはアルミ線に交換、デカールを貼ってそれっぽく。

<塗装>
基本的にパステル系のカラーは好きなんで今回はモデルグラフィックの作例を参考にかなり薄めの色調で揃えました。
白の部分もただの白だと鮮やか過ぎる感じがしたのでガルグレーを混ぜて若干ベージュ&グリーンの色調を加え、関節部もそれに合わせてグリーンぽい色合いに。
白は清潔感とソリッドさを出したかったのでグラデ無し、他の色も若干ハイライトを入れた程度でグラデは極めて薄くなっています。
ビームライフルとハイパーメガランチャーはそれぞれ統一感を意識したオリジナルカラーです。

●白
ホワイト+ガルグレー→グレーで墨入れ
●青
キャラクターブルー+ホワイト+パープル少量+ブラック微量→白を加えた色でハイライト→紺で墨入れ
●赤
キャラクターレッド+ホワイト+イエロー少量→白を加えた色でハイライト→レッドブラウンで墨入れ
●黄
キャラクターイエロー+オレンジ→キャラクターイエロー→レッドブラウンで墨入れ
●関節
RLM02グレー+ブラック→ブラックで墨入れ。
●フライングアーマー、ビームライフル
ブルー+ブラック+ホワイト少量+レッド微量→白を加えた色でハイライト→レッドブラウンで墨入れ
●ハイパーメガランチャー
自作グレー2色でグラデーション→レッドブラウンで墨入れ
●スラスター内部
メタルブラック


<仕上げ>
自作デカールをMr.マークセッターを使って貼り込みビン入りトップコートつや消し2:トップコートクリアー1でオーバーコート。
背面のスタビライザーのマーキングは反転文字にしてみました。
<あとがき>
前回ゼータを作ったときもなぜか時間がかかりましたが今回も2ヶ月以上かかってしまいました。
プロポーション変更などの工作よりも細部のディテール追加や古いキットのゼータ部分の後ハメ工作、エッジやディテールの甘い部分の修正などの方に時間をとられた気がします。
しかし同じキットで2年程前の完成品と並べると自分の力量や好みの変化が分かって興味深かったです。
今回白い背景紙の下にガラステーブルを置き蛍光灯で下から照らしてGFF風の撮影をしてみたのですがなかなかディスプレイ的な効果が出たかな?と思います。
問題は用意と片付けが大変なことですが…(笑)



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