ガンダムSEED1/144スケールシリーズよりモビルジンです。 基本的に宇宙世紀外のガンダムには疎いのですがSEEDは新世紀のガンダムということで期待してます。 かなりの部分をファーストをよく言えばリスペクト、悪く言えばマネている部分が見られる気がしますが、ファーストを知る世代にはどこか懐かしく、若い世代にはガンダムの世界の深みを知ってもらえるぐらいならそれもいいと思います。 SEEDでは5機のガンダムが主役クラスですがファーストのザクやグフ、ドムのように主役にヤラれる役ながらカッコいいMSが登場して欲しいものです。 ジンは21世紀のザクというところなのですがあまり人気はないようで、今のところHG発売の様子もないので1/144を制作します。 <工作> ご存知の通りSEED1/144シリーズはヒジ、ヒザ、手首などの関節が省略され最低限のポーズしか取れないので、とりあえずフル可動化。 雑誌作例などと基本的に同様ですが関節部はアフターパーツが手元になかったので自作してしまいました。 しかし、結果的にはアフターパーツの関節を買ってきたほうが手間も少なく、出来も良かった気がします。 また、他のSEEDのキットは良く分かりませんが安全基準からかとてもエッジがダルイです。 全体に水あめの膜を張ったようにスジ彫りもハッキリせずディテールも締まりがなく、最近のHGUCやMGを見慣れた者にはちょっとつらいので全体のスジ彫りやエッジ出しに思ったより手間がかかりました。
<塗装> ヤラレ役にふさわしく派手にダメージ表現を施そうとグラデ塗装→ウォッシング→つや消しコート→ドライブラシ→パステル→つや消しコートと手間をかけました。
ドライブラシの効果を高めるために一度つや消しコートします。(通常より遠くから吹きつけて少しザラツキを出します。) 基本色それぞれより少し白っぽい色をエナメル塗料で作りドライブラシをかけます。 パステル(サラサラのクレヨンのようなもの)の粉(今回はこげ茶ぽい色を使用。)を汚れをつけたい部分に筆で擦り付け、最後にもう一度つや消しコートします。 <あとがき> 今回の主な目的はダメージ表現とウェザリングだったのですがキットがキットだけに工作とマスキングなどの手間の方がかかってしまった感じです。 電撃の越智氏の塗装を参考にしたのですが思った以上の風合いが出てウォッシングとドライブラシが病みつきになりそうです。 本物はもう少しウォッシングの縦じまとドライブラシの濃淡が出ているのですが我がデジカメではこれが限界です。 工作についてはかなり妥協と手抜きをしたのですがそれでもリューターで傷をつけるのは勇気がいりました。 ダメージ、汚れともに程度がむずかしく、やり過ぎて単に汚いMSにならないように気をつけながらやったのですが、なかなか奥の深い塗装法だと思いました。 |